12. KPIツリー
KPI管理の中で重要となるのが、KPIツリーの考え方です。KPIは思いつくものをただトラックするだけでは不十分です。経営層、またメンバー全てがそのトラックする数字の意味を理解して初めて意味を持ちます。従い、KPIを設定する前にKPIを設定する会議を開催しKPIの因数分解をしていきます。そしてそれらの個別KPIをを線で結んで結果(リザルト)KPIに結び付けられれば完成です。
再度オンラインショッピングのKPIを例に取ってみましょう。
先述の通り「売上」は「アクセス人数」✕「転換率」✕「客単価」であったとします。
ところがこれらだけをトラックしても結果は向上しません。それぞれの要素を更に因数分解してトラックし、アクションを取ることで初めてKPI管理の意義が増します。
アクセス人数を例に取ってみると、いかなるインターネットサービスもいかにトラフィックを呼んでくるかが勝負となります。トラフィックの中には無料トラフィックと有料トラフィックがあるでしょう。無料トラフィックを向上させるには、SEO対策を施しサーチエンジンにインデックスされているページ数を増やす必要があるでしょうし、サイトの最重要キーワードの検索順位を上げる必要もあるでしょう。有料トラフィックを呼ぶにはマーケティングチャンネルごとに呼んでくるべきトラフィックがあるでしょうし、そのチャンネル毎の投資対効果(ROI)を上げていくことも必要でしょう。
このように日々の売り上げを構成する要素を因数分解しトラックするべきKPIを把握することで、業績向上に向けてアクションをとることができるようになります。またこのKPIツリーは一度設定したら永遠に使えるものではなく半期に一度程度は実際に機能したのかをレビューし構成を見直すことでより精度の高いKPI管理をすることができるようになります。
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