13. KPI管理の日報システム
システムと聞くと何か難しい響きが するかもしれませんが、ここでいう システムとは「仕組み」という意味 で、必ずしも情報システムである必要はありません。KPI 管理で必要な会議体は朝のミーティングから、週 次のフォローアップミーティングまで多彩に設定すべきでそれぞれが非常に重要です。一方でもうひとつ重要な要素がこの日報システムです。
目的は前日の業績を翌朝には分かる仕組みを導入し、経営の精度を上げることとなります。9時なり、10時なり貴社の実態に合わせ日報の提出時間を設け、 各部署がその時間までに必ず日報を提出する仕組みを導入します。
ここでいう日報とは最初は簡単なエクセルで作成した KPI トラックシートの延長で構い ません。各部署の KPI シートから主要指標を取り出し、その数字をダッシュボードとして作成し的確にレポートします。このことで日々の変化が見られるようになり、経営陣も数字の変化を早期に発見できるようになります。ひと度異常を発見したら社長や経営陣が率先して担当者を呼び寄せて理由の説明とその場で対策をとらせることが必要です。
また、この日報に加えるべき重要な要素は、先月もしくは指定の期間前の数字からの成長率を入れることです。企業活動にとり成長こそがガソリンであり、成長なくしては企業そのものの運営が成りいかないことを、全従業員が理解することがなにより重要です。 そういう意味で、この前月、もしくは前期間との比較による成長率の記載とそれに対するアクションへの経営陣の確固たるリーダーシップが KPI 管理と会社経営の成否を決める大きなポイントとなります。
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