STEP.1 ステップ1.勝つKPI管理の事前準備をする
タスク1.経営陣のコミットメントを得る
目的
KPI管理の成否は経営陣がKPI管理にコミットできるかどうかにかかっています。経営陣が毎日KPIを確認し、目標に達成していない場合、担当者を呼び出すプレッシャーがKPIの大きなサイクルを回す原動力です。それと同時に、導入時に経営陣が率先してKPI管理を推進するという意気込みを示し、自らの言葉でその重要性を説明することが、従業員のKPIへの深い理解を促し、KPIのモニタリングと付随するアクションが日々のオペレーションとして取り入れられていくのです。従い、プロジェクト開始時にいかに経営陣のポジティブなコミットメントを得るかが、本ステップの目的になります。
経営陣はKPI管理を始めるにあたり、来るキックオフイベントに備え、自らの予定を十分割けるようにしなければなりません。想定されるタスクは下記のようなものです。
自社の重要成功要因に対して適宜フィードバックを行う
KPI管理チームとの会議に十分な時間を割く
KPIを活用して成功している他の企業を訪問する
必要なデータベースやレポーティングシステムを確保できることを保証する
このレポーティングシステムは先ずはエクセルなどを使ったもので十分です。後にきちんとしたシステムを導入するために、必要な要件を定義するつもりで運用を開始します。1年程度運用した後に将来のKPIマネジメントシステムを支える高機能なBIシステムにとって代えるのがよいでしょう。
中堅社員はKPI管理の構築自体を上司を喜ばすためのプロジェクトと考え、言われるがままに嫌々構築して終わることが多いでしょう。彼らはKPIを戦略的重要性をもって俯瞰しないため、KPIと関連した戦略目的と重要成功要因を、組織運営の重要な武器として見ることができません。これはKPI管理プロジェクトのリソースが、既存の重要プロジェクトとバッティングする等の厳しい局面で、より顕著な問題として現れます。経営陣の関与は重要ではありますが、社長の関与は必須と言えます。社長はKPIの運用のハブである必要があり、いかなる障害も乗り越えるために、日々それららを追いかけ、口にしている必要があります。
経営陣からのコミットメント獲得へのステップ
KPI管理チームは経営陣からのコミットメントを得るために、次回に記載する4つのタスクを実施する必要があります。
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