経営陣からコミットメントを得る4つのタスク (第3回)
今回は前回に続き、経営陣のコミットメントを得るためのタスク4をご説明いたします。
タスク4.終日のフォーカスグループワークショップを開催する
組織を横断した事業部、支社、本社などから役割や役職の違うシニアマネージャーも含めた15から30人の従業員を抽出し、本社などの一か所に招集します。全役員は少なくとも午前中のセッションに参加する必要があります。このワークショップは先のファシリテーターによって運営されます。まだ選定されていないばいは、KPI管理チームのメンバー候補は必ず参加します。本ワークショップのアウトプットとして、プロジェクトの実装プロセスが多くの組織間の壁を乗り越えることと、経営陣がKPI管理チームを任命し、経営陣自身がコミットすることが求められます。
フォーカスグループの目的
主要グループのスタッフとマネージャーがKPI管理導入のために何が必要かを明確に理解すること
主要グループのスタッフとマネージャーがKPI管理導入に必要な関わり具合と工数、スピード、固有の障害について理解すること
必要とされるもの
フォーカスブループには、組織を横断した事業部、支社、本社などから役割や役職の違うシニアマネージャーも含めた15から30人の従業員を抽出します
ワークショップの運営者は参加者をコーディネートするために参加します
最低でも3台のパソコン、プロジェクター、スクリーン、ホワイトボード、オフィスから隔離された静かな場所
アジェンダ
9:00 A.M. 社長からの紹介
9:10 A.M. KPIに関する新しい考え方
4つの業績指標の違い
勝つKPIの特徴・事例
業績指標の10/80/10ルール
重要成功要因 Critical Success factors(CSFs)
ケーススタディー
何故多くの業績指標の試みが失敗するか
現在の業績指標と本KPI管理指標との違い
10:00 A.M. ワークショップ1開始
各組織の成功要因について再検証。今までになされた関係する全ての書類を用意して検証する。(例えば、昨年の戦略プラン等)
10:30 A.M. 休憩
10:50A.M. 各グループがそれぞれの成功要因についてフィードバックを実施する。ディスカッションの最中、2名の担当がホワイトボードに発表された成功要因をリストアップし、合意の取れた成功要因を抽出する。このタスクはワークショップ3が実施される前までに完成させる。
11:20 A.M. ワークショップ2開始
航空会社の成功要因を例に関連性のマッピングをする
12:00 A.M. 昼食
12:45 P.M. 成功要因に関するブレインストーミングを見せる
1:15 P.M. ワークショップ3開始
先のグループと違ったグループでワークショップ1に出てきた成功要因を利用し、それらの業績指標についてブレインストーミングを実施する。(このプロセスは全社の全チームが最終的に各チームの業績指標を決定するまで次の10週から16週の期間を必要とする)
2:00 P.M. フィードバック
2:20 P.M. 休憩
2:40 P.M. ワークショップ4開始
取締役会へのいくつかのKRIを定義する。(本プロセスは最終的に確定するまでに10週から16週かかる)
3:40 P.M. 今後の導入計画についてのプレゼンテーション
4:20 P.M. 社内のKPI管理チームによるCSF、指標案、次のステップ、必要リソース等の説明
4:40 P.M. 参加メンバーによる本プロジェクト推進をサポートする
(もしくはしない)声明、主なハードル必要リソースの経営陣への発表。
経営陣はこのタイミングで各チームからの発表を聴きに戻ってくる。
5:00 P.M. ワークショップ終了「KPIとは」についてはこちらをご確認ください。KPI管理に関するご質問はお気軽にこちらまでお寄せ下さい。Twitter @KPITrustでも随時ご質問をお受けしております。
KPI管理に関するご質問はお気軽にこちらまでお寄せ下さい。
Twitter @KPITrustでも随時ご質問をお受けしております。