ステップ3.「やり切る」企業文化を確立する
前回までの、ステップ1.経営陣のコミットメントを得る、ステップ2.勝つKPIチームを作るに続き、勝つKPI管理導入ステップの3つ目は、「やり切る」力です。
何事も最初から成功するということは非常にまれであり、勝ち続けるKPIを確立するというのも例外ではありません。最初の出来は散々たるものでしょうし、経営陣からKPIの数字そのものよりも、レポーティングのフォーマットやデザインを批判されることもあるでしょう。経営陣とKPI管理チームはそれでも諦めない、「やり切る」心を持ち続ける必要があります。
この「やり切る」文化が、エキスパートに頼ることなく自分たちは成し遂げられるという信念に繋がります。導入や途中に外部の専門家を雇うことはもちろん可能ですし、場合によっては推奨されます。しかし、本来の強い企業文化を作るというKPI管理の目的を達成するには、社員で構成されたKPI管理チームによってKPI管理の導入と実行が行われ、社内チームの努力の結果として目的を成し遂げる必要があります。勝つKPIを設定することはそれほど複雑な作業ではありません。従い、プロセス自体は内部で行われ、要所、要所に経験のある専門家がしっかりとガイドをすれば問題なく目的を達成することができるはずです。
KPI導入から最初の半年か1年はKPI管理システムに投資する必要はありません。KPI管理チームは既存のデータベースかエクセルで作業を開始します。先ずは始めることでソフトウェアが完成しないので開始できないという甘えを払拭しプロジェクトを前進させることが可能です。何かシステムを導入するのであれば企業がKPIについてより学習した2年目以降に導入することを推奨します。
SharePointやSalesforceもしくは最近流行りのクラウド型BI、ダッシュボードのようなソフトウェアがあれば、簡単に各指標のダッシュボードを作ることが出来ます。
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