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ステップ5.従業員へKPI管理のアイデアを売り込む(その2)

今回は前回に続き従業員へKPI管理のアイデアを売り込むためのタスクを、前回のタスク1,2に続く3つ目のタスクからご説明いたします。

タスク3.ビジョンを語る 変化の重要な要素で説明したとおり、変化を起こすにはしっかりと従業員に変化によりもたらしたいビジョンを説明する必要があります。KPI導入により2、3年後に企業がどのように変化するかという青写真を作成し、それを従業員の説明に利用します。KPI管理が軌道に乗り出すと、権限移譲された従業員は自らが作ったビジョンを語り始めるでしょう。しかしながら従業員が未熟な初期フェーズではKPI管理チームが率先してそのタスクを実施します。

タスク4.従業員への説明会を実施する 変化の重要な要素で説明したとおり、コミュニケーションの質と方法がKPI管理の成否を決める重要な要素となります。従業員への説明会を設定し、説明会の構成を従業員が自分の言葉として理解し、彼らの日々の活動内容を変化させるものであるように準備します。彼らが今までの状況が変化に差し掛かっていることを理解するに至ることが何よりも大切です。そしてこの説明会が終わる頃には、参加者全員が勝つKPIをサポートすることに理解を示すことが重要です。

ワークショップはできればオフサイトで行うことを推奨します。オフサイトで実施することにより、通常業務に邪魔されないことはもちろん、リラックスした雰囲気で従業員とマネジメントチームが意見を交わすことができます。そのことにより重要なフィードバックを得ることができます。

ワークショップ中のプレゼンテーションでは従業員調査の結果を共有し、既に提起された問題を解決しながらKPIプロジェクトの目的をと本質を説明するようにします。

従業員はKPI導入にあたり通常下記のようなことを心配しています。

  • 個別業績を管理し罰則を与えるために利用される

  • 更に労働力を搾り取るつもりだ

  • 必要な情報は共有されず罰則を与えるときのみに公開される

KPI管理により組織にもたらされる変化について全従業員に説明するため、全従業員を対象にした説明会を各拠点で実施します。この説明会が終了した段階で従業員は、最低でもポジティブな印象を持ち、何か変化をもたらさなければならないと感じ、中心になるグループがどれであるかを認識し、どのように業績指標が使われるようになるのかを理解し認識する必要があります。 この説明会を実施するにあたり、全従業員のKPI管理に関する理解度をしっかりと把握しておくことは非常に重要です。そのため、下開催前アンケートを実施し、しっかりと理解度を把握しましょう。

タスク5.次のステップを説明する

社内のイントラやニュースレター等を介しプロジェクトの進捗を共有します。イントラ内にはどのようにKPIを設定し活用していくのかというステップ・バイ・ステップのヘルプ、期待される各従業員の役割、導入へのスケジュール等を記載します。KPI管理導入の全体スケジュールを明記することはKPI管理チームのコミットメントを表明するためにも非常に重要です。スケジュールには当然必要な各ステップの詳細を伴う必要があり、達成のために求められる各従業員の責任も明確になっている必要があります。

本ステップのまとめ: 従業員にしっかりと売り込むことで組織を超えたコミットメントを得ることが出来るようになります。

 

従業員説明会の内容サンプル

開会

経営陣から下記の内容のプレゼンテーション

  • KPI管理に関する新しい考え方に関するプレゼンテーション

  • 4つの業績指標の違い

  • 勝つKPIの2つの事例

  • 業績指標の10/80/10ルール

  • 組織のCSF クリティカルサクセスファクター

  • どのように業績指標をブレインストーミングするかについての説明

  • なぜ多くの戦略目的が失敗するのか

  • 導入プログラム

  • 新しい業績指標がどのように皆さんの日常業務を変えていくか

ワークショップ1開始

もっとも汎用的な績指標についてブレインストーミング

ワークショップ2開始 

ワークショップ1で抽出された汎用的指標を元に、各小規模チームで各チームにもっとも関係する重要成功要因(CSF)についてブレインストーミング。各チームは10から20個の業績指標についてアイデア出しをする。

ワークショップ3開始

本プロジェクトに対する予想される障害は何か、その障害を乗り越えるためにどのような対策を講じ、各チームにどのような権限が付与される必要があるかを検討する。

各グループのフィードバック

予期される障害にとその対策について至った結論を各グループから発表をする。同時に他のグループからのフィードバックを受ける。

閉会

 

KPIとは」についてはこちらをご確認ください。

KPI管理に関するご質問はお気軽にこちらまでお寄せ下さい。

Twitter @KPITrustでも随時ご質問をお受けしております。


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